サウナと睡眠の深い関係──“ととのう”がもたらす極上の眠り
「サウナに入るとよく眠れる気がする」。そんな声を聞いたことはありませんか?あるいは、あなた自身がサウナの後にぐっすりと眠れた経験をお持ちかもしれません。実はこの感覚には、しっかりとした科学的な裏付けがあります。この記事では、サウナと睡眠の関係について、身体的・心理的な視点から詳しく解説します。
1. サウナが体に与える影響
サウナとは、短時間で体温を一気に上げ、その後に冷水や外気で急速に冷やすという温冷交代浴を基本とする入浴法です。この急激な温度変化が、自律神経に強い刺激を与えるとされています。
具体的には、サウナで温まると交感神経が優位になり、心拍数や血流量が上昇します。これにより、身体は「興奮状態」に近づきます。しかしその後の水風呂で急激に冷やされることで、副交感神経が優位に切り替わり、一気に「リラックスモード」に入るのです。
この切り替えがもたらすのが、いわゆる「ととのう」状態です。深いリラックス感、頭がすっきりと冴えたような感覚、そして全身が解放されるような心地よさは、サウナの醍醐味ともいえます。
2. 自律神経と睡眠の質
では、この「ととのう」状態は睡眠にどのような影響を与えるのでしょうか?ここで重要なのが、自律神経と睡眠の密接な関係です。
睡眠の質を左右するのは、副交感神経の働きです。夜、リラックスして副交感神経が優位になることで、私たちはスムーズに入眠でき、深い眠りにつくことができます。しかし現代人の多くは、仕事や人間関係、スマホのブルーライトなどによって、交感神経が常に優位な「興奮状態」で過ごしています。
サウナは、このバランスの崩れた自律神経に強制的なリセットをかけ、副交感神経を活性化させてくれます。その結果、サウナの後には眠気が訪れやすくなり、実際に深くて質の良い眠りを得られるようになるのです。
3. 科学的な裏付け:研究データから見るサウナと睡眠
いくつかの研究では、サウナ入浴が睡眠に与えるポジティブな影響が報告されています。
たとえば、フィンランドで行われた研究では、就寝の1〜2時間前にサウナに入った被験者は、入眠までの時間が短くなり、深いノンレム睡眠の時間が増加したという結果が出ています。また、アメリカの睡眠研究では、体温を一度上げてから自然に下げていく過程が入眠を促進するという報告もあり、これはまさにサウナ→外気浴のプロセスと一致します。
さらに、慢性的な不眠症を抱える人が週に数回サウナに入ることで、睡眠の質が改善されたという報告もあり、臨床的にも一定の効果が認められつつあります。
4. 心のストレスを和らげる
サウナが与える恩恵は、身体面だけにとどまりません。サウナの静かな空間、熱による心地よい負荷、そして水風呂での刺激によって得られる「非日常」は、精神的なストレスをリリースする効果もあります。
また、サウナではスマホを持ち込むことができず、完全な“デジタルデトックス”の時間を持てる点も、精神的なリラックスにつながります。ストレスが軽減されれば、当然ながらその夜の睡眠の質も向上します。
5. サウナ×睡眠のベストプラクティス
では、より良い睡眠のためにサウナを活用するには、どのようなタイミング・方法が良いのでしょうか?
- 入浴のタイミング:就寝の1〜2時間前がベスト。直前に入ると、体温が高くてかえって眠りにくくなることも。
- 温冷交代浴:しっかりと温まり、しっかり冷やす。最低でも3セット(サウナ→水風呂→外気浴)を行うのがおすすめ。
- 水分補給を忘れずに:サウナで大量の汗をかくため、脱水を防ぐために水分をこまめに取る。
- その後の過ごし方:サウナ後はスマホをなるべく見ず、照明を暗くして静かな時間を過ごすと、より自然に入眠できます。
6. まとめ:眠れない夜にこそ、サウナを
現代人にとって、睡眠は「努力しても手に入らないもの」になりつつあります。そんな中で、サウナというシンプルで自然な方法が、睡眠の質を高めてくれるというのは非常に希望に満ちた話ではないでしょうか。
「最近、なんだか眠りが浅い」「朝すっきり起きられない」と感じている方は、ぜひ一度、サウナに足を運んでみてください。ただ汗をかくだけでなく、心と体を“ととのえる”ことで、きっと今までにないほど深い眠りを体験できるはずです。
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